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執筆者の写真ゾエ・ジャパンスタッフ

10代の若者のデジタル性暴力 -コロナウイルス感染拡大の中

コロナウイルス感染拡大は、世界中のすべての人の生活に影響を与えました。事業を守り、雇用を確保し、周囲の人々を支援するために必死になっている一方で、見失いがちなことは、子どもたちが厳しいネットの世界に関わらざるを得なかったことや、子どもを狙う犯罪人がネット上のいたるところに潜んでいることです。 保護者の多くは、スマホやパソコンを見る時間を制限したり、インターネットフィルタリングソフトを使用したりしていますが、自分の子どもが今、どれだけ危険な場所に足を踏み入れているかを認識している人はあまりいません。


「うちの子は関係ない」と思っている方にこそこの記事を読んでいただきたいです。


パンデミックにより、世界中でデジタル性暴力の被害件数が急激に増加しています。 例えば、カナダの児童性的虐待および搾取に関する全国的な相談窓口が作成した最近の報告書によると、デジタル性暴力の事例が6ヶ月間で62%増加しており、10代の中でも15〜17歳の少年が主なターゲットになっているとのことです。 (1)


ではデジタル性暴力とは何でしょうか?

デジタル性暴力とは、SNSやネットを通じて性的な画像・動画を要求されたり、盗撮されたりした性的な動画がアダルトサイトなどに拡散されるといった被害のことです。

10代の場合、SNS上での繋がりから始まることが多いです。 ネット上の性犯罪者は、偽のプロフィールを作成し、10代の若者と同年代または少し年上のふりをして、その若者に恋愛感情を抱かせます。


10代の息子が、自分の性を探求し、親には聞けないような情報をネットで探そうとしているときに、このようなことが起こるかもしれません。あるいは10代の娘が、年上の“かっこいい”彼氏を持つことに夢見ている時期かもしれません。

加害者はごく短時間のうちに子どもと信頼関係を築き、学校、住まい、友人、親との関係性などの重要な情報を引き出します。そして子どもを友人や家族からできるだけ引き離し感情的に孤立化させます。子どもをコントロールし、まず性的な写真や裸の写真などを要求します。信頼関係があることを示すために自分からも写真を送るかもしれません。


写真を手に入れた後は、「ネットに写真と身元をばらまく」や「友達や家族に危害を加える」などと脅しながら、より多くの露骨な写真やビデオを要求してきます。

この頃になると、子どもは怯え、罪悪感や羞恥心、恐怖心に対処しようとし、必死になって状況を取り戻そうとします。ネット上での遊びや好奇心から始まったことが、デジタル性暴力の悪夢に変わってしまうです。




保護者の方が注意すべきお子様の行動

  • 子どもが引きこもり、孤立するようになる

  • 友人の急激な変化

  • 学業成績の急激な低下

  • 睡眠サイクルの変化

  • 特定のウェブサイトやゲームに夢中になる

  • ネットやスマホを中断するように言われると激しく怒る

  • ネットやSNSでのやり取りを秘密にするようになる

  • ネットを使ったり、携帯電話を監視しようとすると怒る


保護者としてできること

  • ネット上の危険性について子どもたちと定期的に話し合ってください。たとえ子どもが失敗したとしても、あなたがサポートすることを子どもたちに伝えてください。

  • お子さんが搾取の被害にあっている発覚した場合、出来るだけ落ち着いて話を聞く。子どもは、大人が感情的に安定し冷静に状況を把握できることを知る必要があります。

  • 冷静に事実をすべて書き出し、警察など人身取引、性被害相談窓口に連絡してください。

  • 最も重要なことは、お子さんの心のケアをすることです。専門家によるカウンセリングやサポートも必要に応じて検討してください。


お子様のネットの危険から守るための詳細情報は、保護者向けのインターネット安全使用ガイドを無料ダウンロードできます。











子どもたちを守るために今日からできること

  • 子どもの人身取引について学び、他の人と知識を共有する

  • SNSを通じた啓発資料を共有する

  • 危険にさらされ、被害にあっている子どもたち、その最前線で働く人々、そして犯罪者のために祈る

  • この問題に取り組む団体に寄付をする



ゾエ・ジャパンは、東京に拠点を置く、キリスト教の価値観に基づく非営利団体です。日本における児童の人身取引をなくすため、最前線で活動しています。詳細はgoZOE.jpをご覧ください。



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